20XX年、日本国政府によってとうとう視姦規制法が施行された。これによって、世の中の弱者男性は、電車の中で見かけたり、街を歩いている女性を視るだけで、逮捕されてしまうようになった。これは、キモオタ党(キモいオタクからナオンを守る党)所属の衆議院議員、弘明寺健二(ぐみょうじけんじ)氏による立法である。
蒔田太郎(まいたたろう)は、とある日、家でオ◯ニーをしながら、ニュース番組をみていると、こんなニュースが流れてきた。既に原稿は、AI音声によって読み上げられる時代だった。
「20XX年3月19日、立場龍介(たてばりゅうすけ)容疑者は、視姦罪規制法違反の疑いによって逮捕されました。立場容疑者は、東京都豊島区池袋駅付近の路上にて、15分に渡り、少女を視姦していたとみられます。立場容疑者は、『フクロウの石像かとおもったら、地雷系女子だった。チクショーッ！！！』などと、意味不明な供述をしており、警察は薬物乱用など余罪を追及しています」
