おおよそ2年10ヶ月前、とあるナオンが死の街を卒業してから、記憶の底に沈みつつも、たまに彼女のことを思い出し、いつかまた会いたいナァなどと夢想していた。
彼女の卒業イベント、ボクは参加できなかった。
理由は下らないもので、前日にガストのデキャンタワイン500mlをガブ飲みしていたら、翌朝物凄い吐き気に襲われ、何度もゲボを吐き寝込む症状に苦しめられてしまったためだ。
彼女は渋谷にいそうな感じのお洒落なナオンだった。小柄で細身。地方の出身だ。よく人の話をウンウンきいてくれる。好きだった。
なんと今回、とある情報筋より情報を得て、彼女が死の街に復帰を果たしていたことが判明した。
近々逢いに行くつもりだ。
レジェンドから始まり、2018年は再会の多い年だった。まだまだ再会したいナオンたちは多い。
ボクは彼女らにきっとまた会えることを、信じ続けるより、ない。