オスとしての迫力というか、攻撃性というか、そういったものに直面すると恐怖で震え上がってしまう。ボクはとにかく、男の人が怖くて仕方がない。
メイドカフェで他のお客さんと仲良しにならないのも、アイドル現場でぼっちなのも、根本的なことを言えばこの男の人に対する怖さというものがあるのだろう。なので、メイドさんや、アイドルとしか喋ることが出来ない。といっても、会話は盛り上がらず、すぐに終了してしまうが。
電車もそうである。足を組んだ屈強な男の隣に座るのが怖くて仕方がない。だからボクはいつも、ナオンの隣に、座るのである。