冴えないボクの生(性)活

2ちゃんねる大学生活板出身の冴えない男の駄文。

美容室にいくということが人生の一大イベントに感じるがどうにも健常な方々はそうでもないらしい

 本日は引っ越しがあり、次のホテルにチェックインしようとしたら明日からの予約だった。ちょうど実家に行く用事があったので、荷物だけ預けてもらい明日の夕方以降にまた訪問することに(おそらくは遅い時間になるとおもう)。

 それで、1000円床屋に連続で行けなかったため、一念発起して美容室を予約していたので、髪をカットして、セットしてもらった。美容室はたまにしかいかないが、行った当日は、知り合いに会うのが小っ恥ずかしいので、誰も会わないことにしているしインターネッツにもその姿をアップロードしない。しかしよく見ると、元々が小太りなので、あまりカッコ良くなってもおらず、せいぜいが、普段は邪悪なオーラを放ったガマガエルのような男から、街で見かける、平均点よりかは下ぐらいのモブにランクアップしただけであり、結局のところ、地下アイドルと繋がって出禁になることはできないだろう。

 こういう日は何の目的もなく、街をウロウロし、本屋で読書するに限り、その時間こそが、真の自由を手に入れた時間とも言えそうだ。

 一先ず、新宿は歌舞伎町のトー横周辺および大久保公園前を徘徊し、まだ15時頃だったが、立ちんぼは少しいた。その後、ルミネを一周し、明らかにパパ活と思しき白髪の男性と売春婦風の女性を見かけつつも、ほとんどは健康的な、若いカップルであり、そのうちの何割かは、今晩には、どちらかの自宅あるいはホテル、はたまたネットカフェで、お互いの局部をくっつけ合うことを考えると、憂鬱な気分にならざるを得ない。

 その後、小田急線で諸々のトラブルがあった町田に向かい、街をふらつこうとも考えたが気分が乗らず、以前購入していた西村賢太「(やまいだれ)の歌」を読んだ。時系列的には苦役列車の後の私小説のようで、主人公の北町貫多とは久しぶりの再会を果たし、学びなぞというものは一切なかったが、面白かった。某店には寄らなかった。

 次に相模大野に向かい、良く学生時代に当てもなく彷徨っていたステーションスクエアを一巡したのち、スシローでご飯を食べ、そうして実家に近い小田急の駅で下車、またしてもコーヒーショップで西村賢太の続きを読み終えた

 その間、常に自分を美容室にいったぞという自意識が包み込んでおり、何が起こるわけでもないけれども、1ヶ月に1回はこういう日があると本物のリフレッシュが出来る。いかんせん、一人でいるときが本当に休める孤独者タイプの人間なので。ただ、察するに、健常な、セックスを満足にできている人間たちにとってみれば、美容室にいくということは、朝に顔を洗ったり髭を剃るのと同じぐらいの嗜みであり、それについてここまで想いを巡らせているという時点で、もはや、未来はなく、あとは死を待つだけだろう。でも今日美容室で担当してくれた女性は可愛かったのでまた会いたくなって1ヶ月後に指名で予約した。