冴えないボクの生(性)活

2ちゃんねる大学生活板出身の冴えない男の駄文。

ルポひきこもり未満/池上正樹

先週、久しぶりに有隣堂秋葉原店に赴き、読みたいと感じた本を3冊ばかりピックアップし購入した。

 

疲れていたせいなのか、Amazonレビューで評価を確認しなかったし、今回はクレジットカードでなく現金支払いで購入した。

 

そんな中の1冊がこの「ルポひきこもり未満」だ。

 

月並みな感想だがこのルポルタージュ本を読んだ限り、人生というレースの勝敗はほぼ出生の段階で決まっており、そこから一発逆転できた人もいるんだろうけど、殆どは一発逆転できずに終了してしまうという印象だ。

 

出生した段階で絶望的な位置にいる人に対して、最低限の保証をしてあげなければ、国家が存在する意味ってないよね。最低限というのは、衣食住の保証のみならず、充実した人生を送れることも含んでいいとボクはおもう。

 

・・・そんな中、記憶に残った箇所があって、それは、第10章、著者の池上氏と、のちに自ら命を断った柴田さんとのメールのやり取りだ。

 

ひきこもりの会合参加後、柴田さんから遅れられてきたメールの内容は、自分も同じように感じることがあるため共感した。内容は下記のような内容だ。

 

その会合に関して、会場を公表していないのに口コミで飛び入り参加し、大声で名刺交換をおこない、突然食って掛かるように質問をぶつけてくる参加者がおり、柴田さんは彼に対して「正直キレかかりました」と、池上氏に対して怒りを打ち明けていたのである。

 

・・・人によっては、攻撃的なまでに積極的な人間に対して異様な嫌悪感を覚えるもので、そういう人は、自己啓発本ではお手本になるのかもしれないけれども、場所によってはマナー違反で、完全に正解ではないよね、などと。ボクも同じような嫌悪感を感じることはよくある。

 

消極的タイプの人間に対し、積極的に話しかけるのは攻撃されているように感じ逆効果で、むしろ、喋らなくても、その場に存在してても良いという空気が醸し出されていることが、大事なことなんだろう。。。