地元に帰省した。
この男は、毎度同じ行動をしないと落ち着かない、先生からはASDと診断しても良いと言われたものの、まだ診断はされてないオタクだから(年末年始は発達障害について深く向き合う時間にしようとおもう)、帰省したとき恒例の、佐◯実氏が創業した支那そ◯やに入店した。
冬の季節は期間限定で味噌らぁ麺を販売しているので、味噌らぁ麺を注文するつもりであったが、20食限定なので売り切れていた。
結局、限定鮭だしらぁ麺880円を注文した。おそらくこの鮭だしらぁ麺、ボクが◯那そばやで最も注文しているらぁ麺と思われる。
券売機でチケットを購入し、カウンター席に着席。
水(ここの水は冗談抜きに旨いので毎回3〜4杯飲んでいる)を飲みつつ、らぁ麺の到着を待っていると、隣の席に不穏な動きが観測された。
隣にはオタクっ子が2人並んでる座っていたが、なんとこの2人は、カウンター席でスマホゲームをしていたのだ。
さらに、チャーシューご飯が到着しても、彼ら2人はスマホゲームを辞める気配が無く、内心ボクは、彼ら2人に怒鳴りつけそうになってしまった。
(おいおい!!!お前ら、ここがどこだか分かっているのか!!??ここは、支那そばやだぞ!!!真剣にらぁ麺を食べる気があるのかよバカヤロー!!!!真剣にらぁ麺食べる気がないなら、帰っていいよ!!!!)
ボクが好きな支那そば◯が侮辱されている気分に陥り、ハラワタが完全に煮えくり返った。
別に仕事でミスをしたり、やる気が無いのは何とも思わないけど、らぁ麺に対し真剣に向き合わないのは許せないな、ボクは。
・・・内心ブチ切れながら、らぁ麺の到着を待っていると、先にオタクっ子たちのらぁ麺が到着した。
まだゲームを続けるのかと思うと、彼らはようやくスマートフォンをカウンターに置き、麺を啜り始めた。
すると、今まで、スマホゲーにうつつを抜かしていた隣のオタクっ子は、一言こう言い放った。
「旨いぞ…」
2人とも、無言でらぁ麺を啜り始め、「旨い、旨いぞ」しか言わなくなった。
カウンター席に置かれたスマートフォンの画面は完全に真っ黒だった。
ボクはその姿に感動し、怒りはすっかり収まったのである。そうして、到着した鮭だしらぁ麺を食べ始めた。スープまでを見事に飲み干し、完飲完食を果たしたのであった。
本日は、中華一番など、グルメ系の漫画にありそうな光景を目撃でき、支那そ◯やの底力を感じた一日だった。