陰のタイプの人間にとって、料金が高く1000円カットで髪よりもコストをカットしたいだとか、あるいは、髪を切っている途中に話し掛けられるのが苦痛というのがポピュラーな理由だろうが、ボクの一番大きい理由は違う。
それは、美容師をやっている男というのは、決まって、いじめっ子の雰囲気をまとっており、彼らに髪を切られたくないというのが大きい。中学校時代のトラウマが蘇ってきてしまうのである。
大体、小学校6年間、出席番号がボクの1つ後ろだったS山くんは、いつもボクをいじめてきたサッカー少年であったが、フェイスブックという過去に出会った人間を覗くことの出来るツールを通し、美容師をやっていることが確認出来ている。
ボクの勝手な偏見だが、美容師をやっているような男は、決まってS山くんのようにいじめっ子経験者であり、彼らと関わるのが怖くて仕方ないのだ。これが美容室にいけない最大の理由だ。
それにあいつらはアイドルの髪を切ったら、抜け目なく連絡先を交換し、しまいにはセックスしている可能性だってあるだろう。
本当にクソな世の中だよ。はぁ。。もう嫌だよ。殺してくれ。
しかし、上記のことから言えるのは、スタッフがナオンしかいない美容室なら行けるかもしれないということ。
というか、実は大学3年生の時分、半年ぐらいだが、どう見ても女性向けの、お客さんが女性しかいない美容院に通っていたことがある。担当は5歳ぐらい年上の女性で、散髪中に、故意なのか後頭部に胸を良く押し付けてきた。
それでボクの髪型がカッコよくなったかどうかは分からないし、結局彼女も出来なかった。
ただその前後で、インターネッツで出会ったパキスタンハーフの女性とホテルで、エッチ出来そうなところまでいったという奇跡体験がある(オチンチンが中折れしてしまい膣内には入らなかった)。因果関係があるのかは分からないが。。
ナオン美容室に通って半年後、担当の、後頭部に胸を押し付けてくる女性は、突然、大事なお知らせを告げてきた。
「私、今日で最後ナンです」
辛いお知らせだった。散髪が終わり、外で彼女は見届けてくれたんだが、ボクは「ありがとうございました」ぐらいしか言えず、今でもあそこでアドレス書いた紙を渡さなかったことを後悔している。それ以降に美容室はいってない
美容室に行かない最大の理由は、いじめのトラウマを思い出すことよりも、彼女のことを想い出し辛くなってしまうからかもしれない。